枠順確定 ─ 運を味方につけた馬と、呪われた枠

第93回日本ダービー(5月31日、東京芝2400m)の枠順が確定した。ホープフルS・皐月賞を制したロブチェンは8枠17番。皐月賞2着のリアライズシリウスは6枠11番。青葉賞勝ちのゴーイントゥスカイは7枠14番。

東京芝2400mはフルゲート18頭。1コーナーまで約350mの距離しかなく、枠順がポジション取りを大きく左右する。過去10年のデータから、どの枠が有利で、どの枠が不利なのかを読み解く。

過去10年の枠番別成績(2016〜2025)

着別度数勝率連対率複勝率
1枠1-1-2-165.0%10.0%20.0%
2枠1-1-1-175.0%10.0%15.0%
3枠2-1-1-1610.0%15.0%20.0%
4枠0-2-1-170.0%10.0%15.0%
5枠1-0-0-195.0%5.0%5.0%
6枠2-2-2-1410.0%20.0%30.0%
7枠2-1-2-246.9%10.3%17.2%
8枠1-2-1-253.4%10.3%13.8%

6枠が突出している。 過去10年で最多の複勝率30%。レイデオロ(2017年)、タスティエーラ(2023年)がこの枠から優勝。連対率20%も全枠中トップだ。

逆に5枠は不振。複勝率わずか5%。過去10年で馬券内は1頭のみ。4枠も勝利ゼロと、真ん中枠の苦戦が目立つ。

内中外の3区分で見ると、SPAIAの集計では内枠(1〜3枠)の単回収率が241%と突出。2019年のロジャーバローズ(1枠1番、12番人気)や2024年のダノンデサイル(3枠5番、9番人気)が大穴を開けた影響が大きい。

馬番別 ─ 「12番」「13番」が突出、9番・14番・16番は好走ゼロ

馬番着別度数勝率連対率複勝率
5番2-1-0-720.0%30.0%30.0%
12番2-2-0-620.0%40.0%40.0%
13番2-0-2-620.0%20.0%40.0%
1番1-1-1-710.0%20.0%30.0%
17番1-1-0-810.0%20.0%20.0%
9番0-0-0-100.0%0.0%0.0%
14番0-0-0-100.0%0.0%0.0%
16番0-0-0-90.0%0.0%0.0%

12番と13番の複勝率40%は圧巻。ドウデュース(22年12番)、クロワデュノール(25年13番)をはじめ、近年のダービー馬がこの辺りから出ている。6枠(11-12番)と7枠前半(13番)の好相性が数字に表れている。

対して9番、14番、16番は過去10年で3着以内がゼロ。「死の馬番」と言える。

今年の出走馬 × 枠順の相性

ロブチェン(8枠17番)─ 外枠だが実績あり

8枠17番の過去10年成績は【1-1-0-8】。複勝率20%で、8枠の中では最も良い数字。2018年のワグネリアンが17番から勝利している。

8枠全体の複勝率は13.8%と低めだが、17番だけを見れば悪くない。ただし1番人気馬の勝率が過去10年で20%(2勝のみ)というデータもあり、オッズ通りの結果にはなりにくいレースだ。

リアライズシリウス(6枠11番)─ データ上の「神の枠」

最強の6枠から出走。 11番単体では【0-0-2-8】と勝利はないが、3着が2回。枠全体の複勝率30%が後押しする。皐月賞2着の実力に加え、枠順的にも文句なしの条件。

ライヒスアドラー(1枠1番)─ 内枠の穴候補

1番は【1-1-1-7】で複勝率30%。皐月賞3着馬が好枠を引き、内枠の単回収率241%というデータも後押し。9番人気で大穴を開けたダノンデサイルと同じ「内枠の伏兵」パターンに当てはまる。

アウダーシア(5枠9番)─ 不振枠 × 死の馬番

5枠の複勝率はわずか5%。馬番9番に至っては好走ゼロ。SPREADの分析でも「馬券内率5.0%の不振枠」と指摘されている。前走スプリングS勝ちの実力はあるが、枠順データだけを見ると厳しい。

ゴーイントゥスカイ(7枠14番)─ 死の馬番

14番は過去10年【0-0-0-10】。3着以内ゼロの「死の馬番」だ。武豊騎手の37回目のダービー挑戦というロマンはあるが、データ上は割引が必要。

まとめ ─ 枠順だけでは決まらないが、6枠は大きい

過去10年のデータが示すダービーの枠順傾向:

  • 6枠が最強(複勝率30%)。今年はリアライズシリウスとアスクエジンバラ
  • 内枠は穴の温床(単回収率241%)。ライヒスアドラーが該当
  • 真ん中枠(4・5枠)は不振。アウダーシア、ジャスティンビスタらが該当
  • 9番・14番・16番は好走ゼロ。ゴーイントゥスカイ(14番)は注意

ロブチェンの8枠17番は外枠の中では最も実績がある馬番。だが6枠11番のリアライズシリウスが枠順的には圧倒的に有利。皐月賞での着差以上に、枠順という要素が大きな差を生む可能性がある。

※ 過去データは2016〜2025年の10年間で集計。出走頭数や馬場状態によって年ごとに条件は異なる。


データ出典: JRA-VAN、netkeiba、keibahint(TURFに吹く風)