2026年8月15日(土)〜16日(日)、札幌・新潟・中京の3場で計72レースが行われた。PerfectGreen AIが予測対象としたのは14レース。札幌記念(G3)と中京記念(G3)の重賞2つを含む。

結果から言えば、14レースすべてに「投資非推奨」のシグナルが出ていた。それでも仮想ワイドBOX買いで集計すると、投資39,600円・回収58,170円・ROI 147%の黒字だった。

「買うな」と言いながら「買っていたら儲かっていた」という、一見矛盾する結果。今回はその中身をレース別に検証する。

週末サマリー

項目
予測レース数14R
AIシグナル全レース投資非推奨
仮想投資(ワイドBOX)¥39,600
仮想回収¥58,170
ROI147%
仮想損益+¥18,570
ワイド的中点数25/126点(19.8%)

札幌記念(G3)── 3着まで全てAI上位5頭の圏外

シェイクユアハート(3番人気・6.8倍)が差し切って勝利。2着サクラファレル(5番人気・9.2倍)、3着レディネス(10番人気・36.3倍)と続いた。1〜3着の全てがAI上位5頭の圏外だった。

三連単15-8-14は197,490円の万馬券。三連複でも43,170円と、夏の札幌記念らしい荒れ方をした。

AI1位はローシャムパーク(実際は4着)。惜しいところまでは行ったが、馬券には届かなかった。一方でAI2位シェイクユアハートが勝ってはいる。だが、このレースは仮想ワイドBOXで10点買っても0点的中。AIが本命視した軸馬が4着に沈んだ時点で、BOX全体が機能しない典型だった。

中京記念(G3)── ラヴァンダがレコードV、AIは上位4頭中3頭を的中

中京記念はAIの腕を見せるレースだった。

ラヴァンダ(2番人気・5.8倍)が好位から抜け出し、1分31秒1のレコードで優勝。重賞2勝目を飾った。

AIの上位5頭のうち、**2位サトノシャイニング(実際3着)・3位ミニトランザット(実際2着)・4位ラヴァンダ(実際1着)**の3頭が3着以内に入った。AI1位のキープカルムこそ9着だったが、上位4頭中3頭を馬券圏内に拾っている。

仮想ワイドは10点中3点的中(5-12で670円、3-12で470円、3-5で620円)。回収5,280円に対し投資2,800円、ROI 189%。乱戦の重賞をしっかり黒字化した。

阿賀野川特別 ── 96.5倍オールマイデイズをAI2位に拾う

この週末の「拾い」で最も価値が高かったのは新潟芝2200mの阿賀野川特別だ。

9番人気オールマイデイズ(96.5倍)が3着に突っ込み、AIはこの馬を2位評価していた。1番人気ブラックオリンピアをAI1位、勝ったロードフィレール(2番人気)をAI4位に置いており、上位4頭中3頭が実際の3着以内という的中率。

このレースの仮想ワイドは10点中3点的中だが、11-12が1,350円、5-11が2,260円と配当が厚い。投資2,800円に対して回収13,980円、ROI 499%。週末の黒字を支えた最大の稼ぎ頭だった。

常滑特別 ── 3点買いで3点全的中、ROI 306%

中京芝2000mの常滑特別は、上位3頭BOXが完璧に決まった。

AI上位3頭(チェルヴァーラ・ダンツウルス・アクセス)が実際の1-2-3着を占拠。ワイドは6-8が330円、1-8が170円、1-6が420円と3点全て的中した。

このレースはAI上位3頭へのBOX(3点・全3,000円)で、的中配当に応じて配分を変える買い方だった。回収9,180円、ROI 306%。上位3頭のスコアが揃っているレースでは、点数を絞るほど回収効率が上がることを示した。

大通公園特別 ── 8番人気キーガッツ(23.7倍)をAI5位に拾う

札幌ダート1000mの大通公園特別。8番人気キーガッツ(23.7倍)が勝ったレースで、AIはこの馬を5位評価していた。

2着パールフロント(2番人気)をAI3位、3着ビーマックス(5番人気)をAI2位に拾っており、上位5頭中3頭が3着以内。仮想ワイドは10点中3点的中で、2-12が2,650円、10-12が1,300円、2-10が610円。投資2,800円で回収9,730円、ROI 348%

単勝2,370円・馬連4,480円を生んだ穴馬を拾えていたのは大きい。ただしAI1位のマメタンク(1番人気)が10着に沈み、軸固定では取れない配当だった。

瀬波温泉特別 ── 94.3倍ルーラーリッチは完全に圏外

新潟ダート1800mの瀬波温泉特別は、この週末最大の大波乱だった。

13番人気ルーラーリッチ(94.3倍)が勝ち、三連単は1,411,780円。AI上位5頭の実際の着順は5-9-13-7-4着で、3着以内に入った馬はゼロ。仮想BOXも10点全滅で投資2,800円がゼロに。

大穴は読めなかった。ただし投資非推奨のシグナルは出ており、「買わない」という意思決定としては正しかったレースでもある。

全レース一覧

レース条件的中点数仮想投資仮想回収ROI
知床特別札幌・芝12001/10¥2,800¥74026%
積丹特別札幌・芝26003/10¥2,800¥3,130112%
阿賀野川特別新潟・芝22003/10¥2,800¥13,980499%
三国特別新潟・ダ18003/10¥2,800¥6,060216%
知多特別中京・芝12001/10¥2,800¥87031%
常滑特別中京・芝20003/3¥3,000¥9,180306%
小樽特別札幌・芝12001/10¥2,800¥5,100182%
大通公園特別札幌・ダ10003/10¥2,800¥9,730348%
札幌記念(G3)札幌・芝20000/10¥2,800¥00%
阿寒湖特別札幌・芝26003/10¥2,800¥3,360120%
瀬波温泉特別新潟・ダ18000/10¥2,800¥00%
長久手特別中京・芝20000/3¥3,000¥00%
中京記念(G3)中京・芝16003/10¥2,800¥5,280189%
大垣特別中京・ダ14001/10¥2,800¥74026%

※すべてのレースでAIは「投資非推奨」(EV基準未達)を出していた。表中の投資・回収は、ルール検証のための仮想BOX買いの試算である。

分析:黒字の内訳と「非推奨シグナル」の意味

黒字の6割は1レースの稼ぎ

週間損益+18,570円のうち、阿賀野川特別の+11,180円が約6割を占める。この1レースがなければ、残り13レースの合計は+7,390円。それでも黒字だが、「週末全体が好調だった」と単純に言えるほど厚い黒字ではない。

それでも「投資非推奨」が間違っていたとは言えない

AIは14レース全てで投資非推奨を出していた。事後のBOX試算がプラスだったからといって、この判定が誤りだったとはならない。

重要なのは、この週末の黒字を支えた配当の多くが大穴絡み(オールマイデイズ96.5倍、キーガッツ23.7倍)だという点だ。大穴絡みのワイドは的中確率が低く、EV計算上は割に合わないと判定されるのが普通だ。事実、同じく大穴が決まった瀬波温泉特別(94.3倍ルーラーリッチが勝利)では10点全滅している。「当たった大穴」だけを見て非推奨判定を否定するのは、結果論にすぎない。

課題:札幌記念の軸外し

札幌記念でAI1位ローシャムパークが4着。2位評価シェイクユアハートが勝ったのに、仮想BOXの軸が1位馬中心だったため、ワイド8-15の1,150円等を取りきれなかった。上位2頭のスコア差が小さい場合は、2軸BOXに広げる設計の余地がある。

まとめ

  • 14レース全て投資非推奨も、仮想BOXではROI 147%の黒字(+18,570円)
  • 黒字の柱は阿賀野川特別(ROI 499%)と常滑特別(3点全的中・ROI 306%)
  • 96.5倍オールマイデイズをAI2位、23.7倍キーガッツをAI5位に拾うなど、穴馬の検出力は本物
  • 一方で札幌記念・瀬波温泉特別・長久手特別の3レースは完全に外し、軸馬失敗時の脆さも露呈
  • 1レースごとの結果で判断せず、大数の法則で長期ROIを見る。EV絶対主義のスタンスは崩さない

次回の予測記事も引き続き公開予定。